ゲーム開発

ゲーム好きはゲームを仕事にできるか?

「好きなことを仕事にするといいよね」
とか、
「好きなことで食べていけるとかうらやましいよね」
なんて言われることがあります。

同時に、
「好きなことを仕事にするのはやめたほうがいい」
とか、
「仕事と趣味は別にしたほうがいいよね」
というのも聞かれます。

どっちなんでしょう?

今のところ、僕は一つのシンプルな答えはないとおもっています。
でも、いくつかの「やり方」はあるのかな、と気づいてきました。

それは、

1)好きなことを掘り下げまくってから、それで稼ぐ方法を探す
2)一番好きなことと同じくらい、好きなことを見つけておく
3)無理に目的を探さない

というところかなと。
それぞれ説明してみますね。

1)好きなことを掘り下げまくる

「ゲームが好き」なので、「ゲームの仕事」をしたい。
それはいいとおもいます。僕もそうでした。

ですが、「ゲームが好き」だからといって「ゲームを作るのが好き」とイコールではないはずです。
おそらく最初の「ゲームが好き」は、「ゲームをプレイするのが好き」であるはず。だとしたら、それをいきなり作る方に回ったとして、おなじ「ゲームが好き」のままであるとは考えにくいです。

ですので、「ゲームが好き」なら、自分はゲームを「どう」するのが好きなのか、というのを考えてみる必要があります。

ゲームで遊ぶのが好きなのか。
→一人で?PVPで?MMOで?ランキングを極める?
ゲームを語るのが好きなのか。
→シナリオを?キャラを?ゲームシステムを?メカニクスを?

……みたいな感じで、自分に「なぜ?」って掘り下げまくっていきます。

たぶん最初は、「あ、今はゲームを一人でプレイして、好きなキャラを育成するのが好きみたいだな」とか分かってきます。

でも、ゲームを仕事にしたい、としたら。

ゲームに関わるいろんなことをやってみたらいいとおもいます。

遊ぶのはもちろん、
・作ってみる(専門学校とかゲームジャムとか、なんなら家でもできます)
・売ってみる(販売店でバイトとか)
・イベントしてみる(身内でゲーム大会してみるとか)
・語ってみる(ブログ書くなりライターに応募するなり)
とかとか。
いろいろできます。

で、そのなかで、ゲームとどうつきあうのが「らく」かな、ってのを見つけていけば良いと思います。たぶんこれが、学生時代の大きな目的の一つなんだろうと、最近考えています。

2)ゲームと同じくらい好きなことを見つけておく

これは、作家の先輩がおっしゃっていたことでして。
僕自身が身にしみて感じたことでもあります。

というのは。

ゲームが好きで、つくってみたい、コレを仕事にしたいとおもってゲーム会社に入って。もちろん開発は楽しいんですが、しんどいこともたくさんです。

スケジュール遅延、ボツ、突然の差し込み作業、ハードウェアトラブルetc。
そうすると、どうしても「もうゲームつくるのしんどい!」ってときがあります。

ゲームを仕事にする前は、たとえば学校でやなコトがあっても、家に帰ってゲーム機の電源を入れてストレス解消!ができました。

ですが、ゲームを仕事にしてしまうと、それができなくなります。
ゲームを作るのが仕事なので、それ自体が、自分の回復に使えなくなるときがあります。しかも、一番回復して欲しいときに。
その上、その回復方法を封じたのは自分自身なのです。だって、一番好きなことを仕事にしたのは、自分なんですから。

これを回避するための方法はひとつ。
ゲーム以外に、ゲームと同じくらい好きなことを見つけておく!
です。

3)無理に目的を探さない

これは理性では理解してるんですが感情でまだもやっとしてることでもあります。つまり、「ゲーム開発者は、全員が、どうしても作りたいゲームややりたいことがあってゲーム会社にいる」わけではない、ということです。

最初はゲームが好きで、作ってみたら楽しくて、それを外に公開して遊んでもらって、感想もらったらめっちゃ嬉しかった、のでこれを仕事にしたい、みたいな始まりだとおもいます。

それを何年か、何十年か続けていくと、作りたいものを見つけたり、一緒に作りたい仲間に出会えたりします。

順番の問題です。
開発者になるなら、作りたいモノややりたいコトを見つけなきゃ!……っていうのは、おそらく、逆です。

人によっては(とても少ないと思います)、最初から「どうしてもコレが作りたいんだ!」って強く思っている人も居ます。

でも大多数は、もっとゆるやかな、「ゲーム開発者で食っていきたい」くらいなんだろうと思っています。

というのは、僕自身が勘違いし続けていたからで。
作りたいものって、無理矢理見つけるものなんかじゃなかった。
作っていく中で、ある日見つかるかもしれないし、見つからないかもしれないし。そういうものなのではないか?って。

なのでまずは、手を動かして何かを作ること。
作ったら他人に見せて、感想をもらうこと。
その時、自分はどう思ったか──感情が、どう動いたか?──を注意深く見ること。

で、まずは「とりあえずやってみる」。
次に「人に見せる」。

これに尽きると思っています。

「できるようになってからやる」だと、人生短いんで何もせずに終わります。
マジで。