ゲーム開発

スタッフロールの価値と意味

たぶんドラゴンクエストIIあたりだと思います。
小学校3〜4年生くらいでしょうか。

ゲームをクリアするとエンディングになって、スタッフロールが流れて、そこに名前の並んでいる人たちがこのゲームを作ったんだー!って認識したのは。

その頃読んでいたゲーム誌が「ファミリーコンピュータ Magazine」。
そこには開発者の方がインタビューなどで出ていて(記憶にあるのは宮本茂さん)、この人達が作ってるんだ……って、ワクワクしながら読んだのを覚えています。

あんまり自覚はしてなかったんですけど、「ゲームのスタッフロールに自分の名前が載る」のは夢だったかもしれません。
……当時は、「スタッフロール」という名称すら知らなかったわけですが。

それから十数年。
loose@rouseの「電脳遊戯」(いい曲です!)のごとく大人になって、幸いにもゲームを開発するお仕事に就いて。

初めてスタッフロールに、開発者として名前が載ったのは「鉄拳6」でした。
開発が終わって、製品版を手にとって、最後までクリアして。
エンディングで流れるスタッフロールに自分の名前を見つけたときは、なんだかすごい達成感みたいなものがありました。
(正確には開発中とかデバッグでさんざん見てたんですが、製品で見られるのはちがう感動があります)

一昔前には、引き抜きを防ぐためとかさまざまな理由でスタッフロールが無い時期がありました。あっても本名じゃなかったりとか。

でも、2018年現在、そういう時代でもなくなったわけで。

何が言いたいかというと、スマホゲームとかの運営型ゲームや、MMOでももっとスタッフロール出せばいいのにー!っておもいます。

確かに工数はかかるんですが、プレイヤーさんにとっては「この人のシナリオが」とか「この人のプログラムが」とか知って貰えるのは、ゲーム業界を目指すきっかけになるかもしれないです。開発者にとっても嬉しいものですし。かけたコスト以上の価値はあると思ってます。
売り上げに直結する仕様じゃないので、外されやすいっちゃそうなんですが、だからこそ「あって当たり前」になってほしいなー。

Fate/Grand Order とか、エンディングとスタッフロールがあるゲームがありますし、configの中で見られるタイトルもいくつかあります。

ということで、スタッフロールが見られるゲーム、増えるといいなぁ……。