ゲームプランナー · ゲーム開発

空気は見えない、という話

40も半ばにして、当たり前のことに気づく毎日です。

クリエイターは創るのが本分!
なんてことをささやかれたりもします。
……その通りだと思います。

開発者が専門学校で話す、ということ

沖縄に引っ越してから増やした仕事の1つに、専門学校の非常勤講師があります。
一年ほどお休みしていたのですが、思うところあって、今年の春先から復帰させていただいています。

最初は、人前で話すのは得意ではないし、
そもそも自分なんかが後輩に話すようなことなんてあるのか?と思いました。

──が。

やっているうちに、あれこれと気づくわけです。

自分が手癖でやってきたことが分かったり。
言語化できてないことは、他人に(=同僚にも!)説明できないということだったり。

昔から、学ぶのには人に教えるのがよい、と言われます。
理屈ではそうだろうなー、と思っていたんですが、やってみると一発で腹に落ちます。

「こういうもんだから覚えろ!とにかくやれ!」なんて、
自分が学生の時に言われたら絶対イヤです。言われたけど。

ましてやクリエイティブ職を志す若手なら、そういう言い方は嫌います。
自分がそうでしたし。

あ、こういう風に、いつの間にか自分が「自分が嫌いなヤツ」になってることにも気づけます。

最初から完璧な講師なんていません。
でも、やったほうがいいこと、最低限の職務、準備、ってのはあるわけです。
ましてや聴講者は、これから話す内容を初めて聞くわけです。

どうやったら1コマを飽きずに聞いてもらえるか。
どこで惹きつけるか。
どうやって要点を印象に残すか。

正解はないです。
ないから、ゴールを想定して、少しずつ軌道修正しながら進めます。

情けは我のためならず

そう、結局コレ、自分のためになってます。

リスキリング、持っている技術と経験の棚卸しが叫ばれる昨今。
後進に教えることでそれができる、というのにようやく気づいたわけで。

もちろんそのため「だけ」に講師業やるのはよくないと思うので、
だからこそ大変な部分もあります。

そんなことを考えつつ、次回講義の資料を作っています。