ゲームプランナー · ゲーム開発 · 沖縄生活

パソコン屋と本屋が足りない

1990年代、中高生を過ごした静岡県清水市(現清水区)には、
お気に入りの本屋が2軒ありました。

大和文庫と戸田書店という、地元の書店です。
(もうなくなってしまいましたが)豊崎で
戸田書店を見つけたときは驚きました。

大和文庫は次郎長通りという地元商店街の中にあり、
自転車で15分ほどのところだったのでよく通いました。

大和文庫

入口のすぐ横にレジがあり、
そのとなりはゲームソフトを売っているコーナー。
奥に向かって本棚が3列に並び、
真ん中の棚の奥がライトノベルの棚。
すぐに思い出せるくらいには通い詰めてました。

同じ商店街の中には古本屋もあって、
大和文庫とセットで見に行ってました。

気軽に行ける範囲に、
子どもでもふらっと入れる本屋があって、
本を手に取ることができる。
その環境が(幸運にも)あったので、
僕は本好きになって、モノ書きしたくなったのだと思います。

その前段として、
親戚の方が読まなくなった本を大量にくださった、
ということもありまして。
身近なところに本があり、
何度も目に入るので、
なんとなく興味が出てきて、怖くなくなる……
みたいなことなんだと思います。

単純接触効果ってやつですね。

そして2024年。
街の本屋は激減しています。

那覇市でも、
最後の個人書店・ブックス大嶺が閉店。
パレット久茂地に入っている
リブロも5月末で閉店。
残るはジュンク堂と、
イオンの中に入っているくまざわ書店や
未来屋書店のみになります。

本という媒体自体に触れることがなくなる。
もしかしたら教科書とか、
学校や仕事で使うもの、となるのでは、と思ったりします。

コレに関しては、
電子書籍がありますんで、
紙の本=趣味嗜好品
となって、媒体がかわるだけかもしれませんが。

ただ個人的には、
モニタで読むのと紙で読むのはどうにも感覚が違います。

モニタで読むと目が滑るんですよね。
(歳だから、という可能性も大)
文字を追っているというよりは、
ドキュメントを読んでいるような感覚になります。
文章を、自分が知っている範囲で
勝手に補完して読んでしまうので、
頭に入ってきづらいというか、そんな感じ。

電子書籍でしか本を読まない、という方は
また違う感覚なのでしょうか。聞いてみたい。

──で。

本よりも重大だと思っているのがパソコンです。
那覇市のパソコンショップって、
おもろまちのグッドウィルしかないのです。

サンライズ通りにゲーミングPCを扱う店ができていたり、
GEOやハードオフでも売ってはいるんですが、
ちょっと気軽にコンピュータ触ってみる、
という感じではないのです。

だって電源入ってないし!

アキバとか日本橋のパソコンショップって、
電源入った状態のパソコンが置いてあって、
好きに触れるんですよね。

あれが大事。きっと。

パソコンパーツは通販するしかない、
ってのもなんだかなぁ、と思うところです。

売れないからお店が無いんだ、
というのは分かるんです。
分かるんですが、
売れない→店がない→触れる機会がない→そもそも興味がない→売れない
というループをしているような気がしてなりません。

鶏と卵。

スパイラルを切るのは、それなりにコストがかかります。
さて、どこから手をつけるのがいいのか……?